【インタビュー&プレゼント】『フラワースイーツ』著者・長嶋清美さんに聞く「ケーキデコレーション・アイシングクッキーを気軽に楽しむコツ」
2018/02/14
「南町田のお菓子教室~Sakura bloom~」主宰の長嶋清美さんが、今年の1月に『フラワースイーツ 大切な人においしい贈りもの』を出版されました。本書では、見ているだけでもうっとり、食べておいしく幸せな気持ちになれる、ケーキデコレーション・アイシングクッキーを自宅でも可愛く作れる簡単なテクニックとレシピが紹介されています。長嶋さんに、イギリスでの留学のことやこれから挑戦してみたいことなどを伺いました。
Profile 長嶋清美
イギリスへの留学経験を経て、お菓子作りに興味を持ち始める。帰国後、洋菓子店でパティシエとして勤務。藤野真紀子氏に師事。現在はケーキデコレーション・アイシングクッキーお菓子教室を自宅やカルチャースクールで行っている。著書に『和モチーフのアイシングクッキーレシピ』 (ブティック社刊)、『軽いバタークリームで作る フラワーケーキ』(文化出版局刊)
blog「南町田のお菓子教室~Sakura bloom~」https://ameblo.jp/sakurabloom28/
Instagram https://www.instagram.com/sakura_bloom_sweets/
ーー長嶋さんとお菓子作りとの出会いを教えてください。
長嶋「会社に就職して、あまりの仕事の出来なさにこれから自分が生きていくには手に職をつけるしかないと思いました。お菓子教室に行き始めたら見事にハマってしまって。そのころ人気だった、そして今でも大好きな藤野真紀子先生のお菓子や先生ご本人の魅力にも夢中になり毎日先生のレシピでお菓子を作っていました。週末はよく美味しいスイーツ店巡りをしていたのですが、南青山のアニバーサリーを見つけた時、ケーキ達を見て泣きそうなくらい感動してこんなに可愛くて幸せな気持ちになれるケーキを作りたいと強く思いました」
ーーイギリスに留学されていたとのことで、パティシエとしてのエピソードを教えてください。
長嶋「食事は美味しくないと言われるイギリスですがラッキーなことにホームステイ先のご夫婦がとってもお料理上手でした。週末にはキッチンスペースにいきなり粉を広げ、バターも適当に入れてこれくらいかなーと計量もしないでスコーンを作ったり…
トリークルタルトというお砂糖のタルトを作ってくれたり。中でも印象深いのがクリスマスプティングでドライフルーツをたっぷり入れて焼きあげた大きなケーキをホイルに包み棚の奥に収納して、それを週末ごとに旦那さんが出してきて何度も何度もお酒を浸み込ませてまたホイルに包んでしまう、というのを繰り返していました。クリスマスまで1カ月毎週末そうするそうです。留学中にはヨーロッパの国々をほぼ廻ったのですが、それぞれの国でも夢中になってみたのはカフェやケーキ屋さんでした。
パティシエとして働いていたことは本当に今の自分にとって大きな経験でした。
お菓子教室で習っても数回作っただけではコツも手順もあまりわからないまま過ぎてしまうと思うんです。ケーキ屋さんで毎日のように何度もやることで初めてわかる生地の変化とか成功ポイントとかが急にひらめくようにわかってくる瞬間が何度もありました。
そして毎月や季節によってどんどん新しいメニューが出てくるので、新しい食材や技術、流行りのケーキや作り方などたくさん教えてもらい毎日が本当に楽しかったです。ナッペが得意で大好きなのも間違いなくケーキ屋さんでお仕事していたおかげです」
ーー長嶋さんがお菓子作りで大切にしていることを教えてください。
長嶋「自分の中でスイーツを作ることと、食べてくれる相手が幸せな気持ちになることはいつもつながっています。なので私のスイーツを見て、幸せな気持ちになるって言ってもらえるとものすごく嬉しいです。お菓子を作る工程でいえば、主導権は自分が握りお菓子作りをリードしてあげることです。何度も何度もレシピを見る為に立ち止まってしまうと生地にお菓子作りの下手さがばれてしまって上手に出来なくなってしまうと思うのです。作る工程をしっかり頭に入れて、生地の状態をしっかり見ながら流れるように最後まで作り上げていくと」
ーー今回のデコレーションやアイシングについて、みどころを教えてください。
長嶋「今回の本はタイトルの通り、大切な人に美味しい贈り物をする、というコンセプトでスイーツを作りました。お菓子を最初から作るのは大変だけど、市販のマカロンやドーナツ、カップケーキにちょこっとデコレーションをしてみる。スイーツにお花のデコレーションって最高に可愛い組み合わせだと思っています。そしてそのデコレーションも口金と絞り袋があれば簡単にすぐに出来てしまう!今回の本では少ない種類の口金で、絞り方や口金の向きを変えるだけでいろんな種類のお花が絞れてしまうテクニックをたくさんご紹介しているのでいろんなお花に挑戦していただけると思います。
デコレーションはバタークリームでご紹介しているのですが、素材はどこのスーパーでも売っているバター(無塩)とお砂糖と卵白だけ。最初はちょっとだけコツがいるかもしれないバタークリーム作りですが、一度チャレンジしてみるとフワッフワの軽くて口どけのいいバタークリームにびっくりしてしまうと思います。最近では様々な素材でのデコレーションが大人気となっているようです。スイーツではアイシングクリームやあんこのデコレーション。食品以外ではキャンドルや石鹸、クレイなど。びっくりすることにみんな同じテクニックを使っているんですね。
それを考えるとこの本はスイーツに興味のある方だけではなくて、様々な分野のデコレーションの参考になってくれたらとっても嬉しいです」
ーー長嶋さんの最近の活動や力を入れられていることについて教えてください。
長嶋「最近の活動としましては3種類のお教室が軸となっております。フラワーケーキとアイシングクッキーのデコレーションがメインのお教室。お菓子そのものを作るお菓子教室がありまして毎月開催しています。
場所は自宅(東急田園都市線すずかけ台駅)と武蔵小杉の他、伊勢丹新宿店や日本橋高島屋など。
フラワーケーキとアイシングクッキーはコースレッスンを設けておりまして、コース終了後ディプロマを取得していただき、講師となってお教室を開いて頂くことも可能です。
最近では卒業生も増えてまいりましたので、ステップアップレッスンとして卒業生を対象にしたよりリアルにお花を絞りデコレーションするレッスンにも力を入れているところです」
ーー長嶋さんがこれから挑戦してみたいこと、興味があること、作ってみたい本などあれば教えてください。
長嶋「フラワースイーツの展示会をやってみたいです! 壁際にフラワーデコレーションのケーキがズラーっと並んで、それを見ながらお客様には実際に美味しいフラワーケーキを召し上がっていただくイメージ。
見ているだけでもびっくりするくらい美しくて、食べたら美味しくてびっくり! を同時に楽しんで頂ける場を作ってみたいです。そしてウエディングや撮影媒体など、美しくて繊細なフラワースイーツの良さをいろんな場所で表現したいです。
作ってみたい本はバタークリームの完全バイブルのような本です。バタークリームが美味しく感じられる生地との相性やフレーバー、生クリームでは出来なかった色を楽しむデコレーション。
バタークリームは外気の温度にそれ程左右されることはないので、パーティーの間ずっと可愛いケーキをテーブルに出しておくことだって可能です。美味しくて可愛くて見ても食べても楽しめるケーキを作る鍵は全てバタークリームが握っていると思います!そんなバタークリームの可能性をたくさんお伝え出来る本を是非とも作ってみたいと思います」
ーー最後にスイーツファンに向けて、メッセージをお願いします。
「フラワースイーツ・大切な人においしい贈りもの。は可愛いものやデコレーションが好きな方・お菓子作りが好きな方などたくさんの方に楽しんで頂ける本になっていると思います。お花のスイーツって見ているだけでもドキドキワクワクしてくると思うんです。そんなお花のデコレーションが美味しいクリームと絞り出し袋と口金があれば出来てしまいます。お花絞りの楽しさに一緒に夢中になってもらえたら嬉しいです。今年のバレンタインには可愛くデコレーションしたスイーツを大切な誰かにプレゼントしてみてくださいね」
『フラワースイーツ 大切な人においしい贈りもの』
著書:長嶋清美
出版社:文化出版局
発売日:2018年1月22日
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応募方法:協会公式サイトの「会員専用ページ」よりご応募ください。種別①申し込み、ご記入欄に、「フラワースイーツ 希望」とご入力ください。
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応募締切:2018年3月9日(金)
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