[佐藤ひと美のスイーツレポート㉔]老舗「東京會舘」が、2019 年1月8日“伝統と革新”を織りなす「東京會舘 新本舘」を開場
2019/01/14
2019年1月8日“伝統と革新”を織りなす「東京會舘 新本舘」開場!
“世界に誇る施設ながら、誰もが利用できる、大勢の人々が集う社交場”として1922年(大正11年)、開場した「東京會舘」。
2015年から立て替えのため一時休館していましたが、2019年1月8日(火)には、ワールドクラスの設備とホスピタリティを誇るレストラン・バンケット・ウエディングを有する複合施設として、リニューアルオープンしました。
創業当初から変わらず愛されてきた、新たに生まれ変わった『東京會舘 新本舘』。
説明・内覧会では、普段は会員しか足を踏み入れることができないというメンバーシップクラブ「TOKYO KAIKAN UNION CLUB(東京會舘ユニオンクラブ)」内にも潜入してきましたので、特別にご紹介いたします!
◾️「東京會舘」の歴史
東京 丸の内の皇居を望む場所に1922年11月1日開場した「東京會舘」。
当時、東京商業会議所会頭を務めた藤山雷太、帝国劇場専務 山本久三郎、西洋料理店・三田東洋軒主人 伊藤耕之進の3名により、「世界に誇る施設ながら、誰もが利用できる、大勢の人々が集う社交場」を目指し、民間初の社交場として開場しました。
まだ西欧料理が珍しかった時代、開場当初から本格的なフランス料理を提供し話題を集め、1934年には、日本初の鮮魚介料理店「プルニエ」の営業が始まります。
パリの名店・プルニエやリッツで修業した 田中徳三郎シェフは、仏料理界を牽引し、東京會舘の味の礎を構築。現在に至るまでなおも愛され続けている「舌平目の洋酒蒸 ボンファム(ソールボンファム)」や「ダブルコンソメ」など、本格的なフランス料理を提供し続けています。
日本経済の復興とともに、公賓や国賓を迎えた 国際会議を開催する機会も増加。
1971年には二代目本舘が開場。2015年には建て替えのため一旦休館していましたが、2022年に迎える創業100周年を見据え、これからも人が華やぐ社交の場と、開場以来のかけがえのない味を継承し、本物の味とおもてなしの心で新しい幕を開けました。
◾️生まれ変わった「東京會舘 新本舘」
これまで愛されてきた「東京會舘」伝統の味を引き継ぐレストラン・ショップ6店舗に加えて、新業態のレストラン2店舗を増設。
これまでのお客様を大切にしながら、新しいお客様にも「東京會舘」の料理やサービスに触れてもらえるように生まれ変わりました。また、ワールドクラスの設備は国内外のお客様も安心して利用できるようになっています。
3階には初代本舘からその名を引き継ぎながら約2000名にも対応できるメインバンケット「ローズ」が。
株式会社テイクアンドギブ・ニーズと提携し、“伝統と格式”と“現代の風”を融合したチャペルや神殿を有する東京會舘は、東京 丸の内をさらに盛り上げてくれる複合施設になると感じました。
◾️「東京會舘」を代表するフランス料理「RESTAURANT PRUNIER(レストラン プルニエ)」
設立当初から提供していたフランス伝統料理を取り扱うメインダイニングのフランス料理「レストラン プルニエ」には、東京會舘外から名だたる有名店を経験し、本場の味を極めた本格派フレンチシェフ「松本 浩之」氏を迎えることで、よりモダンなフレンチへと強化を図ったそうです。
初代調理長だった田中 徳三郎 氏が、パリの老舗レストラン・プルニエで修業を積んだことで同じ名前を冠し、1934年に東京會舘の中に「プルニエ」を開業させ、以来「東京會舘」を代表する老舗フランス料理店として愛されてきました。今まで、総調理長は社内出身者が務めていたそうですが、今回の新本舘オープンに伴い、初めて外部から招聘することで、「“東京會舘は変わるんだ”ということを伝えていきたい。」という話も伺いました。
シェフ松本の感性とアイディアにより、「プルニエ」のスペシャリテ「舌平目の洋酒蒸 ボンファム」はより軽やかでエレガントな味わいに進化。
商品名:舌平目の洋酒蒸 ボンファム
価格 :5,700円(価格はすべて税別)
新鮮な舌平目のふっくらとした舌触りと、濃厚だが軽やかな味わいのソースでいただく進化したスペシャリテ。
窓側のテーブル席で、ゆったりと時間を忘れながら“モダンフレンチ”に触れる素晴らしい時間を堪能するのもオススメです。
◾️【NEW】一日中お客様が集う空間
オールデイダイニング「ROSSINI TERRACE(ロッシニテラス)」とグリルレストラン「Roast Beef & Grill ROSSINI(ロースト ビーフ アンド グリル ロッシニ)」
「東京會舘」1階のエントランス&ロビーフロアには、ダイニング、ラウンジ、バーという3つの機能を持つ「ロッシニテラス」と、「ロースト ビーフ アンド グリル ロッシニ」があります。
「ロッシニテラス」では、完成まで3日間を要するという伝統のカレーとローストビーフを基軸にした、カジュアルなメニューのほか、デザートメニューも提供されます。皇居を望めるカフェスペースも魅力的です。
そして、顧客層を維持し続けながらも、初めて「東京會舘」に訪れるという方や、若い世代の客層にも気軽に料理やサービス、そしてワールドクラスの設備と触れ合いを提供する場所として、「東京會舘」のおもてなしを国内外問わず世界に発信していきたいと考えているという通り、アフタヌーンティーにも力を入れているそうです。
商品名:アフタヌーンティーセット
価格:3,800円(グラスシャンパン付 5,800円)
内容:
ラズベリーローズマカロン/アプリコットのベリーヌ/チョコレートとフィヤンティヌのクランチ/柚子クリームタルト/カシスクリームとダコワーズ/ホワイトチョコレートのムース/レモンガトー/フロマージュブランのカナッペ/ラビオリ/スコーン2種(プレーン・レーズン)/エクレア2種(フォワ・グラムース・スモークサーモン)/ラズベリージャム・クロテッドクリーム
*お好きな紅茶、コーヒーをメニューよりお選びください。
気楽に楽しめるアフタヌーンティーセット。丁寧に一つ一つ手作りで仕上げているプティフールは、女子会の時間にも華を添えてくれます。
特に注目したいのは、「東京會舘」ならではのアラカルト「フォワ・グラ」のムースを大胆に挟んだエクレア。
フードメニューももちろん絶品!
「あの味に会いに」と遠方からご来舘くださるお客さまが絶えないともいわれている「東京會舘カレー」も本当に美味しくて、ついつい試食会でお代わりしてしまいました。
玉ねぎを細かく刻み、甘みを引き出ため1日かけて炒め、カレー粉と特製ブイヨンを加えて煮込むこと1日、さらに1日寝かせて仕上げる欧風カレーです。
「劇場」〜Opera Style〜を店舗デザインに、オペラ劇場のような重厚さのあるエッセンスを盛り込んだ「ロースト ビーフ アンド グリル ロッシニ」では、皆さんに是非とも食べておいてほしいデザートメニュー「マロンシャンテリー」が提供されます。
商品名 :マロンシャンテリー
価格 :1,000円(サービス料別)
販売期間:通年
日本の洋菓子の祖として知られる東京會舘の初代製菓長 勝目清鷹が考案した「マロンシャンテリー」。1950年頃、本場のモンブランを日本人向けに改良したのがきっかけで生まれました。
白い雪のようなクリームとなめらかな栗をたっぷり使って完成した「東京會舘」を代表する伝統のスイーツです。
上質の栗を2度裏ごしし、さらに荒い目に通して空気を含ませ、スポンジ台の上へ。そして手の熱を伝えぬように素早く生クリームをまとわせるため、新雪のような真っ白な生クリームと金色に輝く栗がふわりと溶け合います。
ふわっと溶けていく繊細な口溶けの食感は魅力的で、長く愛されて続けているのも納得な栗スイーツです。
「マロンシャンテリー」は、お隣のペストリーショップでも販売されているのでお持ち帰りもできますよ。
◾️新本舘開場に伴い一新したペストリーショップ「SWEETS & GIFTS(スイーツ&ギフト)」
「東京會舘」といえば人気の高いスイーツも忘れてはいけません。
この新本舘開場に伴いペストリーショップ「SWEETS & GIFTS」の店名、ロゴ、パッケージを一新し、伝統のプティガトーやマロンシャンテリーなど愛され続けてきたラインナップに加えて、 新たに専属ショコラティエも抱えることで、手作りの上品な甘さのショコラも導入し新たな驚きと楽しみを提供してくれる場となりました。
特に可愛らしく思えたのは、婚礼も行う「東京會舘」の特徴を活かしたスイーツとして、縁起の良い日本独特の末広がりの形をした新登場のひょうたん型のシュークリームやショコラ。
商品名:ひょうたんシュークリーム
価格 :888円
商品名:ひょうたんショコラ
価格 :3個入り 1,500円、6個入り 3,000円
2019年2月1日(金)〜2月14日(木)の期間はバレンタイン限定ショコラを販売。今話題の第4のチョコレート「ルビーチョコレート」を使用した商品です。
商品名:バレンタイン限定ショコラ
価格 :3個入り 1,800円
ハート型のキャンディルビー、スクエア型のプラリネルビー、ドーム型のラズベリールビーの3種を詰め合わせた、「ルビー チョコレート」の魅力を存分に堪能できるセットです。大切な人への贈り物はもちろん、女性の お友達や日頃お世話になっている方へ感謝を伝えるプレゼントにもオススメ!
専属ショコラティエ 小野塚雄也シェフは、菓子専門学校卒業後「東京會舘」グループ内でペストリーや、レストランデセール、クッキングスクールのアシスタント、プティフール担当、ウエディングデコレーションアシスタントなど研鑽を積み、旧本舘の改装中には「東京會舘 新本舘」 専属ショコラティエとなるべく、バリーカレボー社が運営する「Chocolate Academy Centre Tokyo」にて国内外のトップシェフから教えを受け、現在はショコラチーフも務めています。
内覧会では、小野塚シェフが「2018年ジャパンケーキショー」で銅賞を受賞したチョコレートのピエスモンテが展示されました。
そのほかペストリーショップでは、伝統的なプティフールやプティガトー、スタイリッシュな細長いホールケーキ(価格:2,000円〜)も販売されます。
旬の素材を使用したフルーツケーキや、「東京會舘」ロゴのチョコプレートをあしらったチョコレートケーキなど手土産にも喜ばれるはず!
◾️メンバーであることがステータス。メンバーシップクラブ「TOKYO KAIKAN UNION CLUB(東京會舘ユニオンクラブ)」
今回の内覧会では、普段は会員しか足を踏み入れることができないという「東京會舘ユニオンクラブ」内にも潜入!
1972年の開設以来、各界のトップクラスが集う日本有数のメンバーシップクラブには、重厚感あふれる内装に暖炉やシャンデリア、「東京會舘」歴代の写真や絵画(デッサン画)も展示し、メンバーであることがステータスである空間になっていました。
大正デモクラシーとともに物語を紡いでいった「東京會舘」。
特別に、初代本舘の写真と設計図をご紹介します。
初代本舘は、ルネッサンス様式の荘厳な佇まいに、淡いクリーム色のタイルやモルタルの壁に施された装飾とモダンな西洋文化を盛り込み、数々の伝統的な舞台の場として注目を集めたそうです。
今回リニューアルオープンした「東京會舘 新本舘」は、この初代の庇のアイアンワークや、4階の窓を縁取る美しいデザインや張り出したバルコニーの手すりの意匠などをモチーフに受け継いでいるそうなので、行った際はその箇所にも是非注目してみてください。
グランドオープンは2019年1月8日(火)。
東京 丸の内界隈がさらに魅力的な場所になるのが楽しみで仕方ありません!
「東京會舘 新本舘」
住所 :東京都千代田区丸の内3-2-1
開場日:2019年1月8日(火)
H P :https://www.kaikan.co.jp
今回は、時を超えて愛される特別な場所を提供し続ける「東京會舘 新本舘」をご紹介させて頂きました。
次回からはしばらくバレンタインに向けた注目情報をお届けしていきます。
2019年も甘く笑顔を引き出す素敵なスイーツ情報をご紹介できるように頑張りますので、本年もよろしくお願い致します。