『エスプレッソ&ラテアートを楽しもう!!』講座 参加レポート
2014/04/30
2014年4月19日(土)、京都で開催された『エスプレッソ&ラテアートを楽しもう!!』講座。
ワールドラテアートチャンピオンシップで優勝経験を持つバリスタの方々に直接ラテアートを教えていただけるというスペシャル企画ということで、スイーツコンシェルジュ10名が参加し、楽しく美味しい時間を過ごしました。
最初に
最初に、エスプレッソとカプチーノについての講義です。
最近は、日本でもいろいろなコーヒーを楽しめるようになってきて、カフェ文化としてもかなり定着してきています。カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ、どれもコーヒーとミルクを組み合わせたものですが、中でも、エスプレッソにフォームドミルクを入れたカプチーノは人気の飲み物です。
美味しいカプチーノを作るために必要な3つの要素が、
①ハイクオリティーのエスプレッソ
②クリーミーで美味しいフォームドミルク
③注ぎ方のテクニック
です。
日本人には飲む習慣のないエスプレッソですが、まずは試飲し、良質のエスプレッソの味を覚えます。苦いだけのイメージの強いエスプレッソは、しっかりと砂糖を入れて飲むのがお勧めの飲み方だそうです。砂糖を入れ、香りを楽しんだら、2~3口で飲み干します。アフターテイストに苦みを残さず、酸味もそれほど感じさせず、甘みで消えていく感覚が美味しさのポイントで、ビターチョコレートを食べた時とかなり似ています。
そのエスプレッソに合わせるのがフォームドミルク。美味しいカプチーノを作るのに欠かせないフォームドミルクは、砂糖を入れなくても甘さを感じられる状態に仕上げることを目指しているそう。キメが細かく粘性があり、温度は55~60℃が理想のフォームドミルクとの事。
所作はシンプルに!
フォームドミルクの作り方ですが、たったの30秒ほどで出来上がりです。最初の4~5秒で、ミルクに空気を取り込み、1.3~1.4倍の量にボリュームアップします。そこから20秒ほど撹拌させて、キメを整え滑らかに仕上げて完成です。バリスタの方の手元は、ごくごくシンプルでリズムよく、無駄のない美しい動きで、とても簡単そうに見えますが、実際やってみると、それらの所作は、何度も何度も繰り返して体に記憶させただろうことをうかがうことができ、感動させられました。バリスタの方は、スチームの音で、フォームドミルクの出来の良し悪しがわかるそうです。また、いつも同じ状態の最高のフォームドミルクを作るようにされているそうですが、ミルクの状態を見極めて、描くアートを変えてもいるそうです。
アーティスト!
美しい所作から生まれる生クリームのようなフォームドミルクの作り方を見せていただいた後は、ワールドラテアートチャンピオンシップで優勝した時の作品をデモンストレーションしていただきました。
ピッチャーの上下の動きや、傾け方、微妙な手元の動きで、液体に描かれたものだとは思えない、まさにアートそのものでした。一人一人、丁寧なご指導のもと、私たちもラテアートに挑戦させていただきました。初めての方がほとんどでしたが、難しさを感じながらも、ラテアートの楽しさに触れ、2杯目、3杯目といろいろなデザインを作るにつれ、気分はもうバリスタ気分でした!
おいしい時間は30秒!?
最後は、バリスタの方に入れていただいたカプチーノを、イタリア菓子と一緒にいただきました。プロの技が光るカプチーノは、飲むのが勿体ないぐらいでしたが、カプチーノは30秒以内に飲んでくださいとのこと。きれいなアートを眺めていたいところですが、美味しくいただくには、やはり淹れたてが一番だそうです。
味と技だけではない!
バリスタとは、最高においしい状態のコーヒーを淹れ、シンプルな中に美しさが際立つ所作でピッチャーを扱いながらミルクで絵を描く、いわばコーヒーの職人ですが、その人たちは、おもてなしのプロでもありました。常に最高のレベルのコーヒーをお客様にお出しし、その数十秒間、その人一人に対してとだけ向き合い、いかに驚かせ、喜ばせ、楽しませるか、同じ瞬間のない“一発勝負”を繰り返し、毎回お客様を魅了しています。
今回、コーヒーのおいしさ、ラテアートの楽しさはもちろんのこと、バリスタというお仕事の魅力を存分に体験することができました。小川珈琲のバリスタの皆様は、コーヒーを通して日本の食文化を豊かにし、新たなカフェ文化を広めていかれているのだと実感しました。楽しく美味しいひと時を作っていただき、本当にありがとうございました。
(SC000202 NORI)