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Vol.27 美味しい記憶とともに

Vol.27 美味しい記憶とともに

2014/04/22

スイーツコラム、2度目の登場となります!
前回は、夏のフルーツの楽しみ方について書かせていただきました。
今回は、たくさんのスイーツが私にもたらしてくれた「“美味しい”以上の記憶」について、書きたいと思います。

スイーツで、ある人の顔が浮かび、とても大切な思い出がよみがえってくることってありませんか?

祖父の顔が浮かぶレディーボーデンのアイスクリームや、週末の駅前の喫茶店で、新聞を読む父の顔を思い出すクリームソーダー。小さいころのある年の誕生日を思い起こさせる大きな(大きいといっても多分、4号だったんだろうけど・・・)ドーム型のムースのケーキ。マドレーヌやパウンドケーキ、バニラエッセンスの甘い香りたっぷりのバニラアイスは、なんでもない日にもお菓子を作ってくれた母の姿を思い出します。
どれも甘くて美味しかったのはもちろん、うれしくて、楽しくて、ワクワクしていた気持ちと、大好きな人の顔が鮮明な思い出として記憶されていることが、今の私のスイーツ好き、お菓子作り好きの原点になっています。

母から受け継いだお菓子作りの道具たちもまた、美味しかったスイーツを思い出させてくれます。そして、誰かのためにスイーツを作って喜ばせたいという気持ちとともに、私のお菓子作りの原動力にもなっています。
かつての母がそうだったように。

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美味しいという英語“delicious”の語源は、ラテン語の“delecto”で、その意味は「魅了する」「喜ばせる」だそうです。幼い私が笑顔で頬張っていたスイーツは、甘い香りと味、形で魅了し、幸せと楽しみの贈り物であり、温かいつながりを生むものでありました。

お菓子作りが好きで、折に触れ、何か作りたい!贈りたい!という気持ちがフツフツと沸いてきます。いつか、ずっと後になって、「このスイーツを見たら、ふと思い出す・・・」、そんな気持ちを誰かの心に残せるスイーツでありますように。
美味しい記憶とともに・・・。

写真

(SC000202 NORI)

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