【東京】「第2回スイーツコンシェルジュ交流会」レポート
2013/09/05
2013年9月1日(日)に、「第2回 スイーツコンシェルジュ交流会」が開催されました。
昨年初めて開催し好評だったスイーツコンシェルジュ交流会。第2回となる今年は、より会員の皆様の交流のきっかけとなるように、毎月開催している特別講座とは異なった形式の交流パーティーを主軸としたイベントを企画し、全国からたくさんのスイーツコンシェルジュにご参加いただきました。
会場に到着された皆さんをまずお出迎えしたウェルカムフードは、華やかな「ラデュレ」のサレ3品。まるでケーキのような一口サイズのかわいらしいサレを楽しみながら、開会をお待ちいただきました。
交流会の幕開けは、一般社団法人日本スイーツ協会 代表理事の辻口博啓シェフから開会のご挨拶。「スイーツコンシェルジュの皆さんには、生産者と消費者の橋渡しとして活躍して頂きたい。そして今日は、コンシェルジュ同士の新たなコミュニティの創造や活躍の場を広げるきっかけとし、一緒にスイーツ業界を動かしていく第一歩を踏み出す一日にしましょう。」と熱くお話しいただきました。
まずは、スイーツコンシェルジュの年間活動報告。2012年8月から2013年8月までの日本スイーツ協会としての活動を、スイーツコンシェルジュの江口崇さんに発表して頂きました。
イベント講座は、東京をはじめ金沢や名古屋などでも開催され、プロに教わるスイーツ写真講座やチョコレートテイスティング講座、映画から学ぶ食文化講座、デコラティブスイーツのワークショップ講座、基本のお菓子レッスン講座など、年間12回開催されました。
その他にも、「味覚の授業」での講師サポートや、「スイーツマリアージュ」でのスイーツ選びのサポートなど、スイーツコンシェルジュとして活躍の場が広がっていることをご報告頂きました。
続いて、柴田書店編集長の浅井裕子さんをお招きしてのトークショー。
食の専門出版社である柴田書店 企画開発部で編集長をされている浅井さんに、「食の専門書の魅力」について、編集者としての目線で本作りや企画のお話をしていただきました。食に関するといっても、和食からイタリアン、スイーツまで幅広い為、まずお話するシェフとの共通言語を持つために、基本的な知識の勉強は必ずするとおしゃっていました。
先日発売された、辻口代表理事のプロ向けの専門書「軽やかさの秘密」でのエピソードでは、「本来なら外に出したくないお店のレシピを公開するのに抵抗はないのか?」との浅井さんの質問に、辻口シェフは「今まで自分が生み出してきたお菓子は過去の自分のもの。自分は、その先に進んでいく必要がある」と答えたそう。
浅井さんからは、辻口代表理事とのエピソードを通じて、いつか自分の本を出したいと思っている人は、本を出す事がゴールと考えず、自分が活動している通過点に本づくりがあると考えた方が良いとのお話がありました。
また、編集者と個人の目線の違いは何か?との質問には、自分の感覚を持っている事はとても大切だが、それと同時に常に自分以外の人はどう思うかという客観的な視点を持って表現している点とのお答えが。また、味を見る際でも、味の良い悪いではなく、その元となる技術を見ることが大切との事。
コンシェルジュの皆さんもブログやSNSで情報発信されている方も多いと思いますが、文章を書くのが苦手と思っている方に浅井さんからアドバイスが。
実際、ライターさんにも同じアドバイスをしているそうなのですが、表現する際に形容詞をなるべく使わない、味の構成の説明をしないという点に注意して書くと良いとの事でした。とはいえ、そうアドバイスをした後はライターさんでも悩まれるそうです。
当日、会場には柴田書店のスイーツに関連した書籍も展示いただきました。
今後浅井さんは、お店が好きなので、今後も多くのお店に出会ってきたいとお話されていました。今後どんな食の専門書が生み出されていくのか、とても楽しみです。
トークショーの次は、「スイーツコンシェルジュがお勧めする一押しスイーツ SWEETS SELECTION 2013」の発表!
SWEETS SELECTIONとは、スイーツコンシェルジュの投票により、共通のテーマのもと、全国の一押しスイーツを発見するプロジェクト。今年の夏は、ファッションにおいて爽やかな白を取り入れたスタイルが流行っていることにちなみ、ファッションを楽しむようにスイーツも楽しむという事で「白いスイーツ」をテーマに、コンシェルジュの皆さんに事前投票を行いました。
投票では、さすがスイーツに詳しいコンシェルジュならではの数多くのスイーツ情報が寄せられ、その数なんと131品。そんな皆様からいただいた投票の中から、7種のスイーツをご用意しました。
7種のスイーツをご紹介頂いたのは、第2回スイーツ検定に史上最年少で合格され、コンシェルジュとなった、テレビ・映画・舞台で女優として活動中の斎藤亜美さん。
①投票多数部門
「白いバウムTSUMUGI」石屋製菓
②和菓子部門
「あわゆきもち(空de餅)」KITAYA六人衆
③夏限定スイーツ部門
「とろける白桃プリン」モロゾフ
④チーズ部門
「フロマージュクリュ」 L’AUTOMNE
⑤丸いスイーツ部門
●「白牛酪餅」菓匠白妙
●「チョコマシュマロ」石村萬盛堂
●「スドウボウル」Boulangerie Sudo
そしてお待ちかね、これら7種のスイーツを楽しみながらの交流タイム!
スイーツコンシェルジュ同士スイーツという共通項をきっかけに、会話も弾んでいるようでした。
さらに、会場には辻口代表理事や、講座等でご協力頂いている並木麻輝子先生(「映画から学ぶ食文化講座」等)、大山裕平先生(「プロに教わるスイーツ写真講座」)、たけもとあや先生(「デコラティブスイーツの魅力」)、そして昨年の交流会にもご参加頂いた、ルショコラドゥアッシュの若林繁シェフにもご参加頂きました。普段なかなか接することのない先生方とも、お話したり写真を撮ったりしながら交流して頂きました。
今回、スイーツコンシェルジュの皆さんから寄せられた「白いスイーツ」の情報を一覧にまとめた資料は、コチラでもご紹介しています。
地方のスイーツなどもご紹介していますので、各地を訪れる際の参考にしてみてください!
続いてもうひとつのお楽しみイベント、全員参加によるマカロンタワー制作!
スイーツコンシェルジュが6つのグループに分かれ、ピンク・黄色・オレンジ・黄緑・水色の5色のマカロンをグループごとに貼っていただきました。
さすがスイーツコンシェルジュ、皆さんとても手際よく貼り付けて下さり、みるみるマカロンタワーが出来上がっていきます。一番上は5色をミックスしながら貼り付け、完成したマカロンタワーはとってもカラフル!
しかし、まだ完成ではありません。ここで、スペシャルゲストL’AUTOMNEのオーナーシェフ神田広達シェフの登場!交流会会場に入った時にスイーツコンシェルジュを見て感じた“初恋の気持ち”をイメージしたという飴細工を仕上げ、マカロンタワーの頂上にのせました。
そして最後の仕上げに、たけもとあや先生がアイシングクッキーで作って下さった(社)日本スイーツ協会のエンブレムを、辻口代表理事が手にして記念写真を撮影しました。
完成と同時に会場からは歓声と拍手がおこり、みんなで1つの作品を制作した達成感に包まれていました。
記念写真の撮影後は、飴細工を作って下さった神田シェフも交えて再び交流タイムののち、最後は辻口代表理事から閉会のご挨拶。
「今日の交流会をきっかけに、スイーツコンシェルジュのネットワークを全国に広げながら、一緒にスイーツ業界を盛り上げていきましょう」と締めくくり、交流会はお開きとなりました。
今後も、日本スイーツ協会では様々なイベント講座やコンシェルジュの皆さんにご活躍頂ける機会を検討してまいります。また、来年には第3回交流会も開催予定ですので、今回ご参加頂けなかった方も次回はぜひご参加ください。
ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました!
(一般社団法人日本スイーツ協会)